妻が長男を出産する時に経験した「常位胎盤早期剥離(ソウハク)」について、夫である私の目線から語ります。
漫画『コウノドリ』を読んで、思い出したこと。
漫画『コウノドリ』を久々に読んで思い出したことがありました。皆に知って欲しいですが、特にその年代に当たる人は知っておいて欲しいです。
そして、是非受けて欲しいです。
それは、風疹(ふうしん)のワクチン接種です。
漫画『コウノドリ』の第4巻【風疹】を読んで思い出したのですが、長男妊娠して間もない頃に、風疹が流行していました。私は小さい時に風疹に罹患したような記憶があったのですが、両親に尋ねてもハッキリとした答えがなかったので、風疹のワクチン接種を受けることにしました。
なぜ、風疹のワクチン接種を受けることにしたのか?
当時テレビ等で、妊娠中のママが風疹に罹患してしまうと、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあると報道されていたからです。
【先天性風疹症候群】は、阻止できたはずの障害
漫画『コウノドリ』で鴻鳥先生が言っています。
『先天性風疹症候群は怖いことというよりは、むしろ、
とても悔しいことです。阻止できたはずの障害ですから。』と。
ママだけでなく、周りの人々もワクチン接種することで、この障害は阻止できるのです。
【先天性風疹症候群】は、妊娠初期のママさんが罹患すると、胎児に様々な合併症が引き起こされるもの。上記で言ったように、眼や心臓、耳等に障害をもったり、発達遅滞などが見られる。
漫画『コウノドリ』では、鴻鳥先生がこう説明しています:
妊娠7週のママさんが風疹にかかった場合、
その赤ちゃんが【先天性風疹症候群】になる確率は80%です。と。
風疹は非常に感染力が強い(1人の患者が5~7人に感染するほどの感染力)ので、妊娠中のママが人混みの中に行き、そこでちょっとした時間でも感染する可能性が高いのです。
妻に知らない内に感染させてしまわないように、また町中ですれ違う妊娠中のママさんにもうつしてしまわないようにと、長男を授かった時にそう思い、私はワクチン接種しました。私は公的な風疹のワクチン接種を受けていない世代だったのです。
公的な風疹のワクチン接種を受けていない世代とは?
昭和37年4月2日生まれ~昭和54年4月1日生まれの男性の方は、公的な風疹の予防接種が行われていない世代です。
この世代は、予防接種を受けていない人が多いので、特に抗体の保有率が低いです。今も散発的に流行があるそうですが、数年前、一時期非常に風疹が流行したことがありました。
その時から政府も積極的に動き出し、抗体検査・予防接種が原則無料で受けることができるようになっています。私が予防接種受けた時は、まだその制度がなく、約1万円くらいかかりました…。
抗体検査・予防接種は原則無料となっているし、各自治体から該当の年代の方にはクーポンが届いていると思いますが、接種率は政府が目標としている数値の4割にも達していないそうです。
コロナ禍の影響があったり、仕事が忙しい年代でもあるし、なかなか病院へ行く機会がなかったりしますが、予防接種を受けた人が少しでも増えれば抗体保有率も上がり、生まれ来る赤ちゃんを1人でも守ることに繋がっていきます。
なので、予防接種を受けて欲しいです。
もしかしたら、期間が延長されるなど変更になる可能性がありますが、現時点(2021年11月時点)では、2022年3月末まで抗体検査・予防接種が原則無料となっています。1人でも多くの人に接種してもらって、生まれ来る赤ちゃんを守って欲しいです。
出産は奇跡
『出産は奇跡』
この言葉が【コウノドリ】で貫かれているテーマ、そして作者が伝えたいことだと思います。
【ソウハク】を経験して私達夫婦はそう受け取りました。自分達も経験したから、余計にそう感じています。経験するまでは医療が発達しているし、安全に問題なく産めるもんだと思い込んでいました。でも全く違っていました。
命が生まれること、それは奇跡だし、その命を積み重ねていくことも奇跡。
生かされていることに感謝。今日生きられることに感謝。嬉しいことだけでなく、辛いことや悲しいこと、苦しいこと、日々いろんなことがあるけど、ありがとうという感謝の気持ちを忘れずにしたいです。自戒を込めて。
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