介護の仕事を15年以上している私が、介護について語ります。(参考になるかわかりませんが)
介護の実習って?
私は以前働いていた特養で実習生の担当をしていました。実習生を盛んに受け入れていたので、毎月1人、多い時は3人くらいの実習生の指導等を行っていました。介護福祉の専門学校の実習生を受け入れるに当たって施設は、実習生を受け入れるための資格を取得した職員を配置する必要があり、その資格を取得した職員がいなければ、実習生を受け入れることができません。
私はその資格を取得し、実習生を受け入れていましたし、実習生を新入職員として何人も受け入れてきたことがあります。
実習を受け入れるにも、資格を持った人がいないと受け入れができないんだね。
実習生を受け入れるための研修をいっぱいしているんだ。
介護福祉の専門学校生は、学校に通っている2年間や3年間の中で、何度も現場へ実習へ行く機会があります。実習に行かなければ、単位が取れません。
高齢者施設だけでなく、障碍者施設や、訪問介護等、様々な現場の実習に行くそうです。実習をする際には、事前に学生さんは希望の実習先を聞かれるそうですが、人気の所に多数の希望が集まることも多く、その場合は希望通りとはいかないようです。
人気の実習先というのは、先に実習を経験している先輩から実習先のことを聞いているので、話を聞いて良さそうな施設に希望が集まるそうです。
実習生は介護業界の将来の貴重な人財です。実習の時の関わり方や指導の仕方によって、就職の際に自分の法人を選んでくれるかもしれません。それが人手不足を解消する一つの方法になると思います。(これだけではダメで、いろんなアプローチをしないと人手不足は解消しませんが。)
介護福祉の専門学校生の実習とは。
専門学校に通っている間、何度も現場へ実習へ行きます。そして、もちろん単位があるので、あまりにも実習がうまくいかなかった場合は、単位が取れず留年になってしまうこともあります。
単位が取れないというのは、余程、実習中の態度が悪いとか、言葉遣いが悪いとか、遅刻が多い・欠席が続いた等の場合だと思います。
実習期間は、実習内容により変わります。2週間の時もあれば、1ヵ月の時もあり、もちろん早出や遅出や夜勤も体験します。実習生なので、職員は常に同行します。
実習生は、実習前には全体を通しての目標・計画、日々の目標・計画を立て、それを書面に記入します。実習担当者にそれを見せ、それを毎日評価してもらい、コメントを記入してもらい、自分でも自己評価します。それを次にどう繋げていくか、それも考えます。よく言われるPDCAサイクルを繰り返します。たくさん書類を書かないといけないようです。
これが実習期間中、毎日続くので結構大変なようで、睡眠時間も少なくなって、実習中眠たくなり、食事介助しながら少し眠ってしまう学生さんもいました。実習先が自宅から遠い所になってしまうと、通うだけでも時間がかかるので、そうなってしまうかもしれませんね。
私は、マメに実習生に声をかけることを心がけ、現場の職員にはちょっとした失敗などでは怒らないように伝えました。(もちろん、危険なことや度が過ぎることなどはしっかり注意します。)
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実習生さんは、現場の雰囲気をいっぱい感じ取ろう。
実習生さんの特権として、実習をやりながら様々な施設の雰囲気を味わえることです。これはなかなかできません。就職する際の大きな参考となります。
1日ぐらいの施設見学では雰囲気はなかなか味わえないので、一定期間実習に行くことで、多くの職員と関わることができ、施設内の人間関係を知ることができます。
そして、同級生の人にも他の施設の雰囲気を聞きましょう。生きた情報をたくさん得られるのは、この学生の間だけなので。
教員を目指す方が受ける、高齢者施設の実習って?
教員を目指す方は教育実習は行く必要がありますが、高齢者などの福祉施設での5日間くらいの実習と特別支援学校等で2日間の合計7日間実習に行く必要があります。
「介護等体験」とよばれる実習です。
「えっ、介護をするの?」と不安に思う学生さんもいると思いますが、教員を目指す方は実際に介護をすることはありません。多くの高齢者の方々とお話をすることになります。コミュニケーションをとることが大きな目的だと思います。多様な人々に触れて、多様性についての理解を深めるということだそうです。
コミュニケーションって簡単に言いますが、本当に難しいです。でも頑張って、実習期間中に多くの方とコミュニケーションをとってほしいと思います。
施設には担当者がいますので実習の振り返り等をします。直接、教師の仕事に結び付くことがないかもしれませんが、実習中で感じ取れることが多くあると思います。それを教師になった際に生かしてほしいですね。
介護の仕事をしている側からすると、教員になるのも良いと思いますが、実習を通して高齢者福祉や介護の良さも感じてもらい、介護の業界を就職先に選んでくれたらうれしいですね。
私は学生の時に教育実習に行きましたが、その時はこういった実習はありませんでした。でも、なぜか、今は介護の仕事をしています。
実習って本当に大変なことが多いですが、そこでいろんなことを感じてもらいたいですね。
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