妻が長男を出産する時に経験した「常位胎盤早期剥離(ソウハク)」について、
夫である私の目線から語ります。
初めての出産(長男)の時の話 ~妻に出ていた高血圧の兆候~
今から約6年ほど前の話です。妻は高齢出産と言われる35歳になる直前、34歳の時でした。初めての出産まで、あともう少し。初めての出産で、いろいろ不安はありましたが、比較的順調に経過していました。36週目に入っていました。
この頃、受診の度に「少し高血圧兆候があるね。」と担当医に言われていたものの、ちょっと気にしておいてねぐらいのレベルで、明らかに妊娠高血圧症候群の域までは入っていない様子でした。
具体的に血圧の数値を言うと、33週までは110~120/70~80くらいで推移、33週の受診時は126/85と普通の血圧の数値でした。
35週の受診時は、133/91と今までより少し高いかな…くらいでした。
初めての出産ということもあって分からないことも多く、年齢も34歳とは言え、高齢出産には近い状態ではあるので、高血圧の兆候が少しあってもおかしくはないよねという認識でした。
そして1日早めた受診日の時に、151/101という高い数値が出ていました。
「常位胎盤早期剥離」発症時、出産時のことについては、下の体験談その③をご覧ください。
妊娠中、妻は葉酸サプリをよく飲んでいました。厚労省推奨のサプリ!
妊娠高血圧症候群は、どんな人がなりやすいのだろう?
常位胎盤剥離を発症した妻に出ていた症状の中の、高血圧兆候。これをちょっと掘り下げていきたいと思います。
どんな人がなりやすいのか、調べてみました。
【妊娠高血圧症候群になりやすい人】
- 持病(糖尿病、高血圧、腎臓の病気など)をもっている。
- 肥満
- 年齢が高い(40歳以上)
- 家族に高血圧の人がいる
- 双子などの多胎妊娠
- 初めてのお産
- 以前に妊娠高血圧症候群になったことがある
私の妻で言えば、「初めてのお産」が当てはまります。でも、これだけです。高血圧には気を付けてはいたと思うけど、その先の「常位胎盤早期剥離」なんて病気、想像もしませんでした。
上記を見ると、何個か該当する人もいるんじゃないかなと思います。
妊娠高血圧症候群は、妊婦さん20人に1人くらいの割合で起こるそうです。
この病気の原因は研究は進んでいるそうですが結論は出ていないようです。また、お母さんから赤ちゃんに栄養や酸素を補給する胎盤がうまくできていないので、様々な物質が異常に作られて血管に影響し、病気を引き起こしているのではないかという最近の研究もあるそうです。
妊娠高血圧症候群になったら、何が怖いのか?
高血圧にならないようにと医師に何度も言われていましたが、では何が怖いのか?。妊娠高血圧症候群になったら、どんなことが起こるのかを調べてみました。
【重い合併症を起こす】
- 脳出血やけいれん
- 肺水腫
- 腎機能障害
- 肝機能障害 HELLP症候群
- 赤ちゃんの発育が悪くなる
- 赤ちゃんの状態が悪くなる
- 常位胎盤早期剥離 など
上記のように重篤な合併症を引き起こす大きな原因となってしまうということですね。
私の妻もでしたが、ママ達はみんないろいろ頑張って気を付けて生活されてると思うんですよね。それでも罹患してしまう…。
治療法ってあるの?
根本的には治療法はないようです。重症の高血圧の時には、降圧剤を使用することもあるそうですが、あまり急激に血圧を下げると、赤ちゃんに負担がかかり状態が悪くなることがあるそうなので、降圧剤の使用も慎重に行うそうです。
高血圧状態が続くなど、妊娠を続けることが良くないと医師が判断した場合は、赤ちゃんが早く生まれることになったとしても、出産させることが一番の治療のようです。
この症候群を予防するのはまだ困難なようです。確立した方法がないそうです。
ここで振り返り。常位胎盤早期剥離で妻に出ていた症状とは。
妻に出ている症状と言えば、下記の3点です。
【妻に出た症状】
- むくみ (いつもより強い、靴下の跡がかなりつくほど)
- 発症前頃から胎児の体重があまり増えなかった。(36週で2000g前で体重の伸びがかなり鈍化していた。)
- 高血圧兆候(兆候は少しあったが気になる程度だったのが、発症前日頃に数値が更に高くなった。)
最近のある研究では、黄砂が多い時期、黄砂が多く飛来した数日後に常位胎盤早期剥離を発症する率が1.4倍(40%増加)したという研究結果もあります。黄砂が多い時期は、屋外へ出ている時間を減らしてみてもいいのかもしれません。
※何か少しでも異変を感じたら、不安を感じたら、ためらわずに受診に行きましょう。
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